カニを食べるときに「カニ味噌」と呼ばれる部分は、味噌を使った料理ではありません。甲羅の中にある内臓の一部で、雌の卵である内子・外子とも別のものです。見た目が似て戸惑いやすい部分を整理します。
カニ味噌って、脳みそや卵のこと?
脳ではなく中腸腺が中心。卵とは別の部位だよ。
先に結論
- カニ味噌は甲羅の中の「中腸腺(肝膵臓)」を中心とした内臓
- 名前に「味噌」とあっても調味料ではなく、脳でもない
- 内子・外子は卵に関する部位で、カニ味噌とは別
京都府・水産関係資料確認日:2026年9月30日。

カニ味噌は甲羅の中の内臓
京都府のズワイガニ解説では、一般に「カニみそ」と呼ばれる暗褐色の部分を、肝膵臓(中腸腺)という器官として紹介しています。水産物の普及情報を発信する大日本水産会も、カニ味噌は中腸腺、つまり肝膵臓に当たると説明しています。
名前から脳や調味料を想像しがちですが、どちらでもありません。商品として販売される「かにみそ」は、カニから取り出した部位を加工・調味したものなどがあるため、原材料や内容量は商品ごとに確認しましょう。
内子・外子とは別のもの
内子と外子は雌のカニが持つ卵に関係する部位です。農林水産省の郷土料理紹介では、腹部の外から見える卵を外子、甲羅の中にある卵の元を内子と説明しています。これらはカニ味噌とは別の部位です。
| 呼び名 | 何を指すか | おもな場所 |
|---|---|---|
| カニ味噌 | 中腸腺(肝膵臓)を中心とした内臓 | 甲羅の中 |
| 内子 | 卵巣 | 甲羅の中 |
| 外子 | 腹部に抱えた卵 | 腹部の外側 |
雄のズワイガニでは、甲羅の中に白く粒状に見える精巣・輸精管があることも京都府が説明しています。白い部分をカニ味噌や雌の卵と決めつけず、性別や状態、商品説明を分けて見てください。
通販の「かにみそ」は内容表示も確認
「かにみそ」として売られている加工品は、瓶詰め、甲羅盛り、甲羅焼きなど商品形態がさまざまです。カニ味噌だけの商品なのか、身や調味料を加えた商品なのかは、商品名だけでは分からない場合があります。
注文前は、原材料名、内容量、保存方法、加熱の要否、賞味期限、アレルギー表示を確認しましょう。カニ本体の商品表示に関する確認点はカニのアレルギー表示や産地表示の読み方にもまとめています。
よくある質問
カニ味噌は脳みそですか
いいえ。京都府の解説では、カニ味噌と呼ばれる暗褐色の部分は肝膵臓(中腸腺)という器官です。
カニ味噌は卵ですか
カニ味噌は中腸腺を中心とした内臓で、内子・外子とは別です。雌の卵の部位についてはセコガニの内子と外子で詳しく説明しています。
雄のカニに白い粒があるのは何ですか
京都府のズワイガニ解説では、雄の甲羅内に見られる白い粒状の部分を精巣・輸精管として説明しています。カニ味噌や雌の卵とは別の部位です。
カニ味噌という商品には何が入っていますか
商品によって異なります。原材料名や内容量を見て、カニ味噌以外のカニ身や調味料が加えられているか確認しましょう。
カニ味噌はどの種類のカニにもありますか
カニの種類や商品形態によって、食べられる部位として販売されているか、量や商品仕様は異なります。姿ガニや加工品を購入する場合は、商品説明にカニ味噌の有無が記載されているか確認してください。
名前より部位と商品表示で確認
カニ味噌は中腸腺を中心とした内臓、内子・外子は卵に関する部位です。似た場所にあるため混同しやすいものの、それぞれ別です。加工品を選ぶときは、呼び名だけでなく原材料と内容表示を確かめましょう。



