おせちを探していると、「無添加」や「保存料不使用」という表示を見かけます。似た表現に見えても、何を使っていないのかは同じとは限りません。
消費者庁の案内をもとに、表示の読み方と注文前に見る場所をまとめました。特定のおせちを「無添加」と認定する記事ではありません。
先に結論
- 「無添加」だけでは、何を使っていないのか特定できない場合がある
- 「保存料不使用」は保存料についての表示で、ほかの添加物の有無とは別
- 商品ページの原材料・添加物表示を見て、対象商品ごとに確認する
消費者庁の公開資料と大地を守る会公式ページを2026年9月29日に確認。

「無添加」だけでは範囲がわからない
「無添加」と書かれている場合、何を加えていないという意味なのか、表示だけではすぐ判断できないことがあります。消費者庁は食品添加物の不使用表示に関するガイドラインを設けていますが、不使用表示を一律に禁止しているわけではありません。表示の内容が消費者に誤解を与えないか、という考え方が示されています。
そのため、商品を選ぶときはキャッチコピーだけで決めず、対象となる添加物が具体的に書かれているか、原材料・添加物の欄と矛盾がないかを見ていきます。
保存料不使用は「すべて不使用」とは限らない
「保存料不使用」は、保存料を使用していないという範囲を示す表示です。着色料や甘味料など、ほかの添加物まで使っていないことを意味するとは限りません。
消費者庁の啓発資料には、保存料を使わず、保存効果を持たせる目的で酸化防止剤を使う例が示されています。表示の言葉を広く解釈せず、「何が不使用か」と「ほかに何が表示されているか」を分けて確認しましょう。
| 表示の例 | 読み取れる範囲 | 追加で見るところ |
|---|---|---|
| 無添加 | 何が不使用か、表示だけでは範囲がわからない場合がある | 対象の添加物を具体的に確認 |
| 保存料不使用 | 保存料についての表示 | 添加物欄も確認 |
| 原材料・添加物表示 | 商品に関する具体的な表示情報 | セット内の商品ごとの表示を確認 |
これは表示を読むための整理で、個別商品の適法性や安全性を判定するものではありません。
おせちの購入前に見る3か所
商品ページの原材料・添加物欄
注文する商品の原材料・添加物表示を確認します。おせちは複数の料理が詰め合わされているため、セット全体の説明だけでなく、販売元が案内する商品別の情報も見てください。表示形式や掲載場所が見つからない場合は、販売元に確認しましょう。
アレルギー情報
添加物の表示と、食物アレルギーに関する表示は別の確認項目です。アレルギーがある方は「無添加」という表現で判断せず、注文する商品のアレルゲン情報を確認し、不明点は販売元へ問い合わせてください。
「不使用」の対象と注記
「保存料」「着色料」など、対象が具体的に記載されているかを確認します。さらに、説明文や注記に対象範囲・例外・別の添加物の説明がないかも読みましょう。
公式ページの表示例
たとえば、大地を守る会のおせち公式ページは「保存料不使用」と案内しています。これは公式ページに記載された表示の紹介であり、「無添加」と言い換えたり、個々の料理の添加物を一括して判断したりはできません。商品ごとの原材料・アレルギー表示も確認してください。
大地を守る会の商品構成や冷凍配送については、大地を守る会のおせちガイドにまとめています。別の販売元も検討する場合は、Oisixおせちの選び方やちこり村おせちの選び方も参考にできます。
食品添加物について不安があるとき
「不使用」という言葉だけで、食品全体の安全性を判断することはできません。消費者庁は、使用が認められた食品添加物について、食品安全委員会の評価を踏まえ、食品ごとの使用基準を設定すると説明しています。この記事では添加物の安全性を独自に評価せず、表示を確認する手順に絞っています。
よくある質問
無添加のおせちは添加物がゼロですか
「無添加」という表示だけでは、何を対象にしているか判断できないことがあります。商品ページの説明と原材料・添加物表示を確認してください。
保存料不使用ならほかの添加物も不使用ですか
いいえ。「保存料不使用」は保存料についての表示です。ほかの添加物については商品ごとの表示を確認します。
無添加表示は禁止されていますか
消費者庁のガイドラインは不使用表示を一律に禁止するものではありません。表示の内容が誤解につながらないか、具体的な対象を確認しましょう。
アレルギーがあっても無添加なら選べますか
「無添加」という表示からアレルゲンの有無は判断できません。必ず注文する商品のアレルギー表示を確認し、不明点は販売元に問い合わせてください。
添加物表示はどこを見ればいいですか
商品ページや商品ラベルの原材料・添加物欄を確認します。おせちセットで個別料理の情報が別ページや資料に分かれている場合は、該当する商品名も照合しましょう。
「不使用」の対象を確かめて選ぶ
「無添加」という大きな表示だけで決めず、何が不使用なのか、原材料・添加物欄やアレルギー情報に何が書かれているかを確認するのが基本です。消費者庁の食品添加物表示に関する情報もあわせて確認できます。



